クローン
こんばんわ。阿部柊太朗です。
僕が通っている大学には、付近の自転車の通行を取り締まる、通称「クローン」と呼ばれるシルバー人材の方々が配置されています。
恐らくどの大学でも、こうしたシルバー人材の方の雇用は進んでいるかと思います。
しかし当大学においては、その数が異常に多い!
異常です。
クローンの名だたる所以はこの数の多さから来ています。
そしてクローンは我々にこう注意を促します。
「ヒダリガワ ツウコウダヨ。ヒダリニ ヨッテネ。」
分かりにくいですか。
翻訳すると「左側通行だよ。左側に寄ってね。」と言っています。
僕はこの言葉をもう何年も聞いているので、さすがに学習しました。
しっかり左側に寄って通行しなければなと。
そして左側に寄って通行します。するとクローンはこういうのです。
「ヒダリガワ ツウコウダヨ。ヒダリニ ヨッテネ。」
なるほど。まだ寄せが甘いというのですね。これは失礼。
ならばと限界左寄せで通行します。もはやこれ以上寄せると命の保証はできませんが、クローンにいつも同じ心配をかけるわけにはいきません。
人は成長するのですから、同じ過ちは犯してはならないのです。
「ヒダリガワ ツウコウダヨ。ヒダリニ ヨッテネ。」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは限界値だ!
一日2錠といわれる薬をもう4錠も服用している気分だ!
血中濃度は既に危険帯を超えている!
まだか!まだ足りぬの言うのか!
ということではありませんね。これはただのプログラムです。
人の通行に際して「左側に寄ることを警告する」ようにプログラミングされているだけなのです。
入店も退店も「いらっしゃいませ」と発する地元のB級文房具店のドアベルを思い出します。
さて、麻雀界のロボットといえば皆さんご存知この方。
以前のRTDリーグ2018 WHITE DIVISION17回戦においてらしからぬプレーがありました。以下、鈴木総一郎さんによるレポートより引用してご紹介します。
お気づきだろうか。
北家の小林が、をポンしていないのである。
これは面白いなと思って見ていたのだが、鳴かなかったのはただのうっかりだと言う。
小林「からチーすれば自然にホンイツになるかな〜とか考え事してたら、もっと大事なを鳴き忘れた」
とのこと。
決して感情を表に出さず、淡々と正確な手順を続けることからロボと評される小林だが、そんな麻雀ロボ小林でもミスはある。
ロボの誤作動という表現も面白いですが、この時僕は
「小林剛さんはロボではなかった!」
という見解に至りました。
小林剛さんがロボではなく人間だということが判明したので、世の麻雀打ちは全員人間であるという証明がされました。
そして人ならばみな「うっかり」するのです。
麻雀は打牌、副露、押し引きなど選択に満ち溢れており、1半荘に1000回近い選択があるといわれています。(牌賊オカルティ 片山まさゆき著より引用)
リーグ戦は1日4本打ちますので、1日に4000回の異なる選択を迫られるわけです。
すごいことじゃないですか?
1日に4000回も分岐点があるゲーム。
選択が仮に2択だったとしても、4人が2択の選択を4000回のするのですから...
4(人)^2(択)×4000(回)のパラレルワールドが存在するということですね。
INFINITY!!!無限大!!!
麻雀には無限大のパラレルワールドが存在しているのに、あの時にあれを鳴いていれば、これが喰い流れて、ここが上がってたなんていうやり取りは不毛じゃないでしょうか。
そしてその中のうっかりなど無限大の中の一つにすぎないのです。
なので、ミスの1つや2つは結果に大きな影響を及ぼすことはありません。
ミスを恐れず打ちましょう。
お気づきでしょうか?
理論崩壊しています。
もっともらしい数字と勢いに騙されませんでしたか?
そして僕は今、着地点を見失っています。
最近、書くことがなくて勢いで書き進めましたが、オチがありません。
これもまたうっかりですね。
<了>