天鳳日記番外編 最高位戦ルール個室
こんばんわ。阿部柊太朗です。
平日恒例天鳳日記。
今日は番外編で最高位戦ルールの天鳳個室を考察していきたいと思います。
今回はアメンポてふさん @potehuuu が赤ナシの技術向上のために不定期で主催している個室グループでの牌譜です。
〇東1局
ドラドラの配牌。
タンヤオが本線でなどからは積極的に仕掛けていく。
愚形が多いのでメインは副露手順を踏む。
対面がをポンして打。
要チェック。
さらに次巡、自風のを手出し。
の間にもの手出しを挟んでいるが、かなり気になる手出し。
さらにをポンして打(ドラ)。
これで正体が見えてきた。
手の内に役牌対子が2種ありながら、両面ターツを落としてドラを切る。
ほぼトイトイかホンイツだろう。
当然このドラはポンするが、後に対面に切りにくくなるので先にを処理。
この時点で当たることもあるが、次の手出しが入るともう打てなくなるので今のうち。
同巡に下家が合わせたをチーして打。
ノーテンから索子や見えていない字牌を切ることは絶対にできない。
やを切られた時点から予測を始めていたためスムーズに対処できた。
当然だが、副露の考察は絶対に怠ってはならない。
〇東2局
上家がポン打4s。
鳴けばかなり上がれそうな手だが、面前で仕上がれば満貫クラスが見える手。
この巡目の1枚目は絶対に鳴かない。
タンピンドラ1は無敵最強。
10巡目に再び上家からがツモ切られる。
下家のが早い事、対面がの手出しであるところからこのはほぼラス牌に近い印象。
巡目も込みでチーして聴牌に取る。
常に全ての牌を追えるわけではないが、自分にとっての必要牌やネックになりそうな部分だけは最低限考察すべき。
ダブが重なれば5800の手になるが、
①既に1枚打たれている
②浮き牌が強い
ことから平和ドラ1でのリーチ手順をMAXで踏む構え。
リーチと2つの仕掛けに挟まれるが当然追っかけ。
親の平和ドラ1はド本手。
〇南1局
2枚目をポン。
これをスルーすると和了り放棄に近い。
鳴いてもMAX清老頭まで見える。
〇南2局
配牌で混一のターツが5ブロック足りている。
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この巡目でこれだけの素材があれば、鳴いた後にケアされにくいように河を作りに行く。
麻雀は必要な牌を残し、不必要な牌を切るのが基本だが
①安全度に著しく差が無い(巡目が浅く、周りへの放縦のリスクが小さい)
②和了までの牌効率に著しくロスがない
という条件が整っていれば和了率を上げるための調味料を使うのも有効。
〇南3局
ラス目の下家が1巡目にを両面でチー。
危険度★★★★☆の仕掛け。
和了までの距離感は分からないが、ドラがらみのブロックがもう一つ残っていたり、ホンイツであったり、少なくとも2000点ということは絶対にない。
手出しで。
河の様子からホンイツという説は薄くなったが、ドラ絡みのブロックがもう一つあるという線は濃厚になった。
概ね想定内の仕掛け。
赤が無い分、打点へのアプローチが限定しやすい。
これが赤ナシの一番の醍醐味。
〇南3局 1本場
早い巡目の親リーチ。
点棒状況的に放縦は避けたい。
唯一の現物を抜く。
次巡手詰まるが、少しでも放縦率の低い牌を選ぶ。
「安牌が無いから」とまっすぐ進める手もあるが、親リーチに対しては基本的に放縦率の低い牌を選び続ける方が得になると個人的には考えている。
〇南3局3本場
ホンイツを本線に進めるが、が埋まった時のシャンポンリーチや、ツモのリーチは打ちたいのでここでホンイツに決めることはしない。
それまでにと2枚目のが出たら鳴いて混一に向かう。
が重なったのでさすがにホンイツへ。
引き続きオタ風のも2枚目は渋々ポンする予定。
〇南4局
オーラスのトップ目親番。
上がり止めが無いので、真っすぐ進めた手に価値はない。
今半荘、最大の問題シーン。
2着目の対面とは3800点差。
リーチをすると脇に3900以上の放縦や、対面の2000点以上の和了でまくられるが
①点棒状況的に両脇順位点的には押すメリットがない事
②巡目が速い事
③上がると十分な打点が見込める事(2000オール~4000オール)
からリーチを選択。
終了後、多くの人に意見を求めたが
⑴打リーチ
⑵打ダマ
⑶打聴牌外し
がほぼ等しく存在し、かなり意見が割れた。
一通り検証したが、結論は出なかったので僕の中では「微差の何切る」としてくくることにした。
多くの意見を頂いて、それぞれの選択のメリットとデメリットを知り、知識として取り入れた上で強者でも意見の割れる微差の何切るなんだなという判断。
以前から繰り返し言っているが強者でも意見の割れる何切るはどっちでもいい。
少なくとも今の僕にとっては。
今回の抽選結果は当選。
〇南4局1本場
連荘した親番、先ほどと違いこのリーチは失敗だった。
リーチ棒を出すと、対面に満貫ツモ/5200直撃や上家に12000直撃でまくられる上に巡目も浅くはない。
先ほどよりもトップ率は相当高いが、だからこそそれを手放す可能性のあるリーチは避けるべきだった。
目指すべきは大きなトップではなく確実なトップ。
10-30という順位ウマの大きい最高位戦ルールにおいて、1着順の重みは大きい。
かっぱぎリーチはリスクの無い状態から打ちたい。