個室は最デジ! 天鳳リーグ第3節観戦記
デジタルvsオカルト....
麻雀界における長きにわたる宗教戦争。
今宵、このステージに集いしはデジタルの最先端を行く4人の麻雀プロであった...。
こんばんわ。阿部柊太朗です。
麻雀ってお金がかかるんですよね。いや、賭博とかではなく。
場代、参加費、交通費。
トータルすると無視できない出費になります。
そのせいで貧乏学生である僕の家からは、月末になるとゲーム機や漫画が消えていきます。
今月は3DSが消えました。
どこへ消えたかは皆さんで考えてください。
さて、時は2018年。
テクノロジーの進歩に麻雀界も大きな恩恵を受け、今やインターネットという仮想空間を通じて、麻雀が打てる時代がやってきました。
場代0、参加費0、交通費0。
最高にデジタルじゃないですか?
天鳳の個室というサービスは近年まれにみるほどの最デジです。
勉強会を開催する上で、セット雀荘に赴く利点はほとんどなくなったと言っても過言ではないでしょう。
そんな最デジなステージに目を付けたのが今回の試み「天鳳リーグ(仮)」
名前がナンセンスなのは(仮)に免じて許してください。
出場者は以下の通り。
恐らく皆さんの中に2つの疑問が浮かび上がったことでしょう。
もう始まってんの?
はい。もう始まっています。今記事は第3節の観戦記です。
阿部君は出てないの?
はい、阿部君は出ていません。各団体から強い人だけを集めたいという主催者の意図により構想外となりました。訴訟案件ですね。
ムカつくのでササっとルール説明します。
ールールー
最高位戦ルール(30000点持ち 10-30)
上位3名が昇級、下位3名が降級想定。
本日は第3節の2卓
牧野伸彦(最高位戦)
久間史郎(協会)
嶋崎究(RMU)
山崎淑弥(最高位戦)
をお届けしたいと思います。
1回戦
牧野視点でお送りします。
東1局
開局、勝負手の牧野。
くっつきの一向聴で234か345かの選択。
①ツモ聴牌時に出やすい牌が高めになる事
②ツモ聴牌時の7700をダマれること
③裏目のツモ時はmでリーチを掛けられること
から234に決める打。
狙い通り高め三色のリーチを打つも...
3人聴牌で流局
東1局1本場
Turning Point
牧野、上家から出たをスルー。
2枚切れのカンだが、供託も合わせて5800は8100の上がりとなるだけに、鳴き寄りになりそう。
しかし、ここは打点厨牧野。
「はまだ山におるんや!」という意思が感じられる。
絶好も絶好のツモで聴牌。
全員からこぼれそうなだけに、ここはダマを選択。
「安めかよ...」と久間から5800は8100の和了。
東2局1本場
その後も着実に点棒を積み重ね....
南1局
南場の親番の12000で勝負あり。
南2局1本場
その後はお手本のように局消化に徹し、トップで終了。
牧野 +46.3
山崎 +10.8
中嶋 ▲17.7
久間 ▲39.4
2回戦
山崎視点でお送りします。
東2局
開局に先制を決めた山崎。
今局は11巡目に鳴き発進。
面前で進めても価値が低く、終局時聴牌率も低そうなこの牌姿。
注目すべきは「全員に対して2枚以上の安全牌を持っているということ」
リスク管理の取れた素晴らしい仕掛け。
狙い通り14巡目に聴牌を組めたが、横移動で決着。
南1局
Turning Point
山崎は手数の多いタイプかと思いきや、このはポンテンに取らない。
次巡、を引いての対子落とし。
を引いて十分形になったところで、対面の嶋崎が4枚目のをチー。
役牌はドラのしか残っていない。
そのを引かされたが、山崎は先にから切り出していく。
引っ張るほど自分が放銃する危険が増す上に、仮に鳴かれてもこの手なら十分に対応出来る。
を鳴かれたならば当然、上家からのはチーテンに取り...
チー出しのを見てトップ目の牧野がを差し込み。
山崎の手組と押し引き、牧野の読みが光る局となった。
南2局
この差し込みにより流れを掴んだ山崎は、一通確定のをツモリ満貫。
南4局
さらにオーラスの親番で点棒を積み重ねトップ。
山崎の巧妙な副露と面前の使い分けがハマった。
山崎 +55.5
久間 +8.8
牧野 ▲13.3
嶋崎 ▲51.0
3回戦
久間視点でお送りします。
東2局
対親リーチ。をポンしてワンチャンスのを切って聴牌に取るが...
最終手番、本命のはきっちり止めて撤退。
東2局1本場
久間はこの形からではなくを切ってリーチ。
実際には山に2枚残っていた。
は1枚しかないけど。は3枚もいたけど。
親に追いかけられたけどラス牌をつもりました。
東4局
トップ目の親番でタブ東を仕掛けたが、対面の嶋崎から立直を受ける。
現状、現物はしかない。
さてどうしようか?
久間の選択はのワンチャンスで、打。
次に聴牌したらを勝負。
もし聴牌しなければ...
を連打して撤退という選択ができる。
南3局
ペンの3900の聴牌を入れていたところに、山崎からリーチが入る。
対面の仕掛けも気になるところだが
①残り巡目に対して安全牌が足りていない事
②和了するとトップ率が著しく上がる事
③リーチに対して無筋が多い事
を総合的に判断して
をプッシュ
そのまま押し切り海底で山崎のを捕まえた。
この和了が決定打となりトップを取ったのは久間。
久間 +48.5
嶋崎 +8.3
山崎 ▲13.3
牧野 ▲43.5
4回戦
山崎視点でお送りします。
東1局
凡庸な配牌。
しかし今夜の山崎は一味違った。
この配牌が....
どうしてこうなった。
久間の立直に対してドラを叩き切ってめくりあいを挑む。
しかし、この時点では周りも大三元とまでは思っていないだろう。
刹那、他家に電撃走る。
そうドラが3枚見えたうえにをカンされたのだ。
これはもうあれしかない...。
キュウマ、コロス。
先ほどのペンでの放銃を恨んでいるらしい、そんな山崎の心の声が聞こえたが...
結果は流局。
東1局1本場
仕掛け屋らしく、カンチーから発進。
あっさりと久間からロン。
ヤッタ、キュウマ、タオシタ
そんな心の声が(以下
南2局
トイトイの聴牌からふと切ったに久間からロンの声。
なんだ?なんだ?
ロンです山崎君。満貫です山崎君。
ウォォォォォォ!キューーーマーーーーー!!
こうして山崎のボルテージが最高潮に高まった時....事件は起きた。
南3局1本場
山崎!怒りの8000オール!
以上、最終4回戦の模様をお送りしました。
山崎 +53.4
久間 +22.4
牧野 ▲26.0
嶋崎 ▲49.8
本日の総合成績は以下の通りです。
それではまたどこかでお会いしましょう。さようなら~。
あれ?俺の出番は??