Mリーグ観戦記 #1
Mリーグ開幕
2018年10月1日、大和証券Mリーグ2018が開幕しました。
ついにこの日が....なんて
こんな導入は高確率で読み飛ばされる運命にあるので、本題に入ります。
ルール、リーグ概要はMリーグ公式HPをご覧ください。
なお大変失礼ではありますが、以後敬称略で失礼します。
追記:牌譜データにおいて萩原選手のチームがEX風林火山と表記されていますが、正しくはTEAM雷電です。大変申し訳ありません。
対局チーム紹介
#1-1回戦
東1局
開始前のインタビュー、赤坂ドリブンズの園田賢はこう語った。
「僕はMリーガー21人の中で最も知名度が低い。だからこそ勝たなければ終わり。」
参加選手の中でも人一倍勝利への執念を燃やす園田。
その園田の手牌。
門前では速度不足と踏んで、1mをポンして中バックで仕掛ける。
一手変わりでトイトイまで見え、仕掛けが有効であるように思う。
東4局
引き続き手牌は園田。
萩原の切った5pをポンして再び白バック&トイトイへ。
その鳴きで絶好の1pを引き入れ、満貫の一向聴に。
親の萩原の立直と小林の仕掛けを制して満貫の和了。
和了へ向かう貪欲な姿勢が功を奏し、東場をトップで終える。
南1局
順調に見えた園田の歩みだが、ここまでおとなしかったあの男、いやあのロボによって阻まれる。
小林は親番でドラドラ3門張をリーチ。
この絶好の3面張があがれないなんて確率が許しません。
とでも言いたげか。
息をするように1mをツモ。
そして裏がボロンと6000オール。
南1局4本場
そうして気付いた時、小林は遥か上にいた。
親番を5本場まで積み、点棒は7万点を超えた。
このまま終わらないのではないか?
そんな空気さえ立ち込めた。
南1局5本場
しかし、そんな小林のエンペラータイムは魚谷の果敢な攻めにより崩れた。
親の小林のリーチを受けた魚谷は一向聴から中筋の5pではなく2mをまっすぐ勝負。
この手で白暗刻は逃したくない。
追いついてリーチ!
一発!
日頃から流れの存在を否定する小林だが、皮肉にも自らの放銃で流れなどないことを示す形となった。
南3局
小林剛も人間である。
僕は、かねてよりそう感じていた。
トップ目につきと、初打で処理したドラの白を引き戻して親の園田へ18000の放銃。
僕は見逃さなかった。
小林の表情に驚嘆の色が浮かんだのを。
無理もない、6巡目にふと切ったドラで18000の点棒を失ったのだ。
やはり小林も人間だったのだ、と再確認できた瞬間であった。
逆にこの半荘、ロボ小林よりもロボであると感じた選手がいる。
魚谷だ。
南1局1本場、小林大連荘の最中の出来事。
魚谷は安全牌に窮し、宣言牌赤5mの筋を追って切った2mで9600の放銃。
思わず顔を覆いたくなるような放銃だが...
魚谷は表情一つ変えることなく次局へと目を向けている。
魚谷からは自分の選択に対する自信が強くうかがえる。
切る牌は2mしかなく、同じ局面が何度来ようと同じ結果になる。
自分の選択に自信があるからこそ、後悔しないのだ。
この半荘、魚谷は終始苦しい手牌が続き、結果的にラスを引いてしまった。
しかし、その姿勢と打牌には模範的な麻雀プロの一端を見た気がした。
南4局
小林からの18000直撃により、トップ目となった園田。
オーラスをきっちり1300点で締めくくりトップ。
もう知名度が低いなんて言わせない
園田の名前はMリーグ初トップ者として麻雀界の歴史に残る事であろう。
#1-1 牌譜集
東1局 (魚谷→園田 2600)
東2局 (萩原 3000/6000)
東3局 (萩原→魚谷 5200)
東4局 (園田 2000/4000)
南1局0本場 (小林 6000オール)
南1局1本場 (魚谷→小林 9600)
南1局2本場 (小林 2000オール)
南1局3本場 (魚谷→小林 5800)
南1局4本場 (小林 4000オール)
南1局5本場 (小林→魚谷 8000)
南2局1本場 (小林→魚谷 1500)
南2局2本場 (園田 1300/2600)
南3局0本場 (小林→園田 18000)
南3局1本場 (萩原 1300/2600)
南4局 (小林→園田 1300)
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